CESを観てきました。

CES(シーイーエス)2024(19日〜13日)は、全米民生技術協会英語版Consumer Technology AssociationCTA)が主催し、ネバダ州ラスベガスで開催されました。初回開催は今から56年前で、当初はConsumer Electronics Showと呼ばれ、世界の電子機器見本市としてスタートしました。当初CESのトレンドは大手家電メーカーがリードしていましたが、今ではより多様・多彩な企業によって構成され、今回もかつての主役である家電メーカーはL Gとサムスンの2社が目立つのみという事情もあって、現在は「CES(シーイーエス)」の3文字略称が正式名称になっています。 日本では、セスと呼称されることもあるようですが、正式には(シーイーエス)と呼ばれます。原則は業界向けの見本市ですが、Dr.Manamedical AI導入を目指す医療従事者の立場から展示会の視察を申請し、今年ようやく訪問が実現しました。

訪れた方はお分かりだと思いますが、とにかく会場が広い。数カ所のラスベガスコンベンションホールに展示が分かれており、今回はフルに3日間、会場に繰り出しましたが全部見るのは到底不可能でした。Dr.Manaは、メディカルサイエンス、デジタルヘルス、エイジテックを中心に細かくみて回りました。臓器の健康状態や美を数値化する方向性、脳波の測定による究極の眠りの追求、あるいは、抗老化、痴呆、介護分野へのA I導入など、全てA Iを主軸にあらゆるシーンに人間の判断を超えたA Iによる解析が活用されていました。

日本メーカーのブースもありましたが、日本が提案するガジェットは大手メーカーですら、アニメ、VR、ゲームというイメージとリンクしがちで、日本らしいといえばらしいのですが、なんちゃって感はあるものの先端技術、革新的アイデアをストレートに提案してくる韓国勢のブースに、数と多様さで圧倒されていた感がありました。会場では至る所で、中国語よりも韓国語が聞こえてくる状況で、最先端のAIコモディティー、国防へのAI活用では、韓国に大きく遅れをとるのではないかと危惧さえ感じました。

ビューティーテック分野では、フランスのロレアルが基調講演をするなど、CES史上で初めてビューティーテックも重要分野として取り上げられていました。将来の顔のシワの状況をA Iで予想し、事前に対策を行うといった、ビューティー、抗老化分野でのA I開発もかなり進んでいるという実感です。

イーロン・マスク氏がラスベガスに建設した地下トンネルである「テスラループ」。テスラ車を利用してコンベンションセンター間で人々を運ぶこの移動設備に実際に乗車してみました。細いトンネルと言うよりはパイプの中をテスラ車が次から次にひっきりなしに人を運んでいるのですが、まだ、自動運転は実施されておらず、人が運転している状況でした。これが自動運転になればそれなりの斬新さがあるのでしょうが、人が運転している現状はCESの打ち出すAIと反比例して、どこか滑稽な感じすらしました。

今回、Dr.Manaはこの世界的規模の展示会を視察し、直接的には医療にも美容にも関係しない業界を含めたAIの進展状況に触れ、従来から主張してきたメディカル分野へのA I導入の現実性を更に強く印象付けられたようです。業界、国を超えたこのようなアプローチを今後も積極的に継続していく考えです。

追記 会場のすぐ近くに、昨年オープンした新アリーナ「Sphere」があります。これは一見の価値ありです。360度パノラマシアターですが、壮大な地球感が味わえます。

 

 

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ホンダとソニーのコラボカー AFEELA

テスラループのトンネル内部

新アリーナ「Sphere

Sphere」内部

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