医療用大麻容認へ法改正 乱用防止で使用罪新設

<政府は20日に召集する秋の臨時国会に、大麻草から製造された医薬品の使用を認める大麻取締法などの改正案を提出する方向で調整に入った。安易な乱用を防ぐため罰則付きの「使用罪」を新設する。新規提出法案は、昨年の臨時国会の22本より少ない計10本とする予定だ。関係者が2日、明らかにした。現行法では、大麻由来の医薬品は適切な実施計画に基づいた治験は認められているものの、医薬品としての使用は禁じている。米国などでは難治性のてんかん患者らへの活用が進んでおり、日本国内でも医療関係者から要望が出ていた。(共同通信より抜粋)>

これまで例えばコロナ関連など優先すべき法案の審議が先行し、大麻法改正については俎上に上がっては消えながら、漸く順番が回ってきたか、、という思いがします。この間、日本ではエピディオレックスは導入が決まったものの、組織と地域の縦割り行政の連携の難しさから治験や検証は中々思うように進んでいないと言われています。また、ベーピングでの合成カンナビノイドの使用販売が依然として横行しタイムリーな規制が必要となっています。今回の改正案では使用罪の新設は決まっているようですが、懸案の部位規制は全てなくなるのか、THC検出量にミニマム基準値が設定されるのか、CBD以外のフィトカンナビノイドを含めて薬剤としての使用をどこまで認めるのか、など関心事は多く今後の審議を見守りたいと思います。

<「エピディオレックス」は、大麻草由来のカンナビジオール(CBD)を有効成分とする医薬品。英GW Pharmaceuticals社が開発を進め、2018年6月に米食品医薬品局(FDA)から難治性てんかんであるレノックス・ガストー症候群(LGS)とドラベ症候群(DS)に対する承認を取得した。欧州でも2019年9月にLGSとDSに対する承認を取得し、その後、米国、欧州とも結節性硬化症 (TSC) にも適応症を広げた。(日経バイオテクから)>

 

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